1.共用部分の変更は「軽微変更」と「重大変更」の2種類に分かれる
もともと共用部分の変更については、マンションなど集合住宅の住人全員の同意が必要でした。
しかし、100世帯を超えるようなマンションでは全員の同意を得るようなことがほぼ不可能な状態となっていまったため、区分所有物件については、区分所有法の17条によって別途規定されています。
軽微変更
重大変更
軽微変更とは、共用部分の形状や効用に対して著しい変更を行わないものという規定があり、これは、区分所有者及び議決権の過半数が出席する集会での決議によって決めることができます。
重大変更は、軽微変更には当てはまらない変更が対象で、こちらは区分所有者及び議決権の各4分の3以上の集会での決議で決められます。
2.共用部分の変更には住人の理解と協力が必要不可欠
共用部分の変更については、集会などで変更ができることは分かったと思いますが、集会が開催できれば変更ができるかといえばそんなことはありません。
当然反対の意見も出るはずですし、賛成の意見もしっかりまとめておく必要があります。
人数が揃えることよりもどれだけの人にその変更を行うことで快適な生活が送れるようになるのかなどをしっかりと理解してもらい、協力してもらえるようにすることが大切です。
まとめ
十人十色というように、たくさんの人が住む集合住宅では、1つのことを変更するだけでもいろいろな労力を使う場合があります。
みんなが使う共用部分であればなおさらです。
まずはどうすればみんなが共用部分の変更に興味を持ってくれて、さらに変更に対して前向きになってくれるかを考えていくことが大切です。
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